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立ち寄った奉行所で聞かされた報せは、全員が耳を疑うものであった
とにかく仔細を聞かねばならぬと、教えられた家に向かう
「墨蓮、いるのか?!」
戸の前で声を張り上げると奥のほうから足音がして一年ぶりに会う若者の姿が現れた
「兄上・・・その様子では話を聞かれたようですね」
上がってください、と勧めるその様子は誰から見ても疲れきっているようで顔色も悪い
「それより、例の話、本当なのか?」
芭唐の言葉に墨蓮はその瞳の翳りを濃くしたが、すぐに立ち上がり押入れの長持ちから何かを取り出した
「・・・・・・・・・!!」
「お・・・お師匠さん・・・」
焼け焦げた痕とその大部分に広がる染みはおそらく血の痕
「あの夜、これだけが戻ってきました・・・これほどの深手ではもう生きていないだろうと皆が言います」
とにかく仔細を聞かねばならぬと、教えられた家に向かう
「墨蓮、いるのか?!」
戸の前で声を張り上げると奥のほうから足音がして一年ぶりに会う若者の姿が現れた
「兄上・・・その様子では話を聞かれたようですね」
上がってください、と勧めるその様子は誰から見ても疲れきっているようで顔色も悪い
「それより、例の話、本当なのか?」
芭唐の言葉に墨蓮はその瞳の翳りを濃くしたが、すぐに立ち上がり押入れの長持ちから何かを取り出した
「・・・・・・・・・!!」
「お・・・お師匠さん・・・」
焼け焦げた痕とその大部分に広がる染みはおそらく血の痕
「あの夜、これだけが戻ってきました・・・これほどの深手ではもう生きていないだろうと皆が言います」
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